廃油石鹸を作れば、少しでも環境がきれいになります
天ぷらに利用した廃油を固めて捨てるための商品が、ドラッグストアやスーパーに並んでいます。これらは廃油が焼却されるからまだいいのですが、廃油を下水に流すのは最悪の行為です。
天ぷらなどの廃油は各家庭から1ヶ月平均400g出るとされ、そのほとんどが下水に流されているという報告があります。捨てるにはしのびないからといっても、古い油を使った料理は油独特の臭みが出ておいしくありませんし、酸化した油は健康的にもよくありません。
油が古くなってきたらもう天ぷらなどには使わないで石鹸の材料にし、楽しい手作り石鹸生活を体験してみては? 1ヶ月400gの油を捨てることを考えると、3ヶ月で2回も石鹸作りができ、廃油石鹸の量は2キロにもなるのです。
石鹸の消費ペースと、天ぷら油の消費ペースが合うとベストですね。油は水溶性ではありませんから、下水に流すこと=川や海を汚すことです。川や海の水は油によって汚濁し、富栄養の状態になると雑菌もますます増えて汚染が進行してしまうのです。
ひとりひとりの小さな努力が集まれば大きな影響を生みだす力になります。少しでもエコロジーに配慮するなら、決して廃油は流して捨てるべきではありません。