注意すべき点は、残留アルカリ分くらいです
廃油石鹸は皮膚への刺激は少なく優しい石鹸なのですが、目に入ると少し痛みます。これはふつうの石鹸と同じですね。工場で製造される市販の石鹸は、製造過程でグリセリンを除いて石鹸分だけを抽出し、そのさい残留アルカリ分もとり除かれます。
手作りの廃油石鹸の場合、オートメカニカルな工場のようにアルカリ分をとり除くわけにはいかず未反応のアルカリ分がそのまま残りますから、そのぶん市販の石鹸に比べてアルカリ度が強くなります。これが手作り廃油石鹸の唯一の難点。
ふつうの使用法や使用量ではまず問題がないはずなのですが、肌質によって、あるいはアレルギー症をもつひとには大きな問題になる可能性があるのです。廃油石鹸は残留アルカリ分によるリスクを十分考慮のうえ、使用するよう注意してくださいね。
また、廃油石鹸で髪を洗ったあとは、石鹸シャンプー用リンスをおすすめします。洗顔後は弱酸性美肌水（化粧水）がいいでしょう。
廃油石鹸は人間に優しいエコな石鹸ですが、洗浄後のケアにも気をつけて相性のいいリンスや化粧水など保湿補給の基礎化粧品を使うことも覚えておきたい使用ポイントなんです。